JAZZ / FUSION |
I-NA-BA-YAMA /プロジェクト345 1) じょんがら 2) ポップ・ゴーズ・ザ・ウィーゼル 3) 相乗 4) アンダンテ・カンタービレ 5) UK1066 6) 感傷は幽霊よりたちが悪い 7) スプリング・ジョイ 8) いなばやま 若島津剛 (Vocal, Wood Bass) VIDEO 『メイキング・オブ・いなばやま』 …近日発売 |
メインストリームから1歩離れたところに、こんなとびきり愉快なユニットが登場した。冒頭のきらめくブラスからシンセに移る瞬間が印象的な「じょんがら」。また、ミニマル・ミュージックばりの打ち込みと古典的4ビートのどっしりしたリズムが次第に混じり合っていく過程が快感を生む「UK1066」など、どれをとっても一筋縄ではいかない個性がある。 メンバーは今回限りということで集まった様々な分野からのミュージシャン達。…と思ったら、なんとこれは2年前に解散したニギヤカ系アイドルグループ、剛'Sクルーのメンバー勢揃いじゃないか。あっと驚く転身ぶり、と言いたいところだが、実は彼らはもともとジャズ畑だったというから二度びっくりだ。相変わらずの元気の良さであるが、むしろこのユニットの真価はタイトル曲でもある「いなばやま」のような微妙なスウィングの破調の中にあるのかもしれない。この曲のボーカルワークの美しさは特筆に価する。 ちなみに、ユニット名の中の「345」とは、メンバー全員の体重の合計だとか。あくまで人を食った連中である。・・・・・・・・・・・・・〔★★★★-〕 ~宝ヶ原誠~ |