Ｋｅｅｐｅｒｓシリーズの第１作「KEEPERS ON THE RUN」から登場していた剛'sクルー。今回は主役の若島津をさしおいて、こっちがメインみたいになってしまったようです。メンバーも全員がようやく勢揃い。名前もここでやっと出揃いました。
剛'sクルー時代はメンバーたちは本名ではなくニックネームを使っていたようです。ゴー、とーの、ユキヒロ、カガ、フヒト、せいし。剛さんも若島津という名字はまったく出していなかったので、あの反町でさえ最初は若島津の兄だと知らなかったんですね。
剛さんと勢至さん以外は今回が初登場ですが、実は既に別作品に出ている人が一人います。四つ子の事件簿第２話に、アメリカで活動中のフヒトさんがちらっと出演しているんですね。この話にはギュンターさんの同僚のシュタイニッツハウプトブルガー氏もけっこう大事な役で出ていますから（弥生ちゃんのバイクには彼の名前がついています）、まさに四つ子とＫＥＥＰＥＲＳのクロスオーバーというわけです。――ただし未執筆なので問い合わせはしないでね。(^_^;)
今回の再会ユニットのアルバム収録曲はディスコグラフィーに出してある通りで、基本的にジャズです。問題は剛'sクルー時代にどんな「アイドル」だったかですね。音楽性についてはご想像にお任せするしかありませんが。
このアルバムを出した後、彼らがどうするのか気になるところです。でもたぶん、それぞれにいつもの仕事に戻ったんだと思います。勢至さんだけ、ちょっと不安ですが、とりあえずは復学かな？ 剛さんについては、シリーズの今後をお待ちください。
キャラクター別あとがき
●みのりちゃん、思ったより目立ってくれました。今回の助演女優賞は確実でしょう。（主演女優賞はあの方、ね？）
ウチの作品では、女性陣はいつもタフでばりばりリードするタイプが揃っているんですが、みのりちゃんもその一人になってしまったかな。若島津家のルールとして、４人の子供たちは全然タイプが違うということになっていて、少なくともみのりちゃんと健くんは顔は似ていません。性格もあの通りかなりハードだし。日向があのユーレイを見た時に年頃からみのりちゃんに似ているとはまったく思わなかったのはそのゆえんです。今、学校は地元の公立中学校、明和東ですが、これは日向の妹の直子ちゃんも同じで、学年も一緒です。この２人のエピソードもいろいろありそうですが、想像して楽しみましょう。
●勢至さん、実家は長崎だったんですね。（島原半島だったりして…。いや、それはマズイ？）
実家がお寺、というのは以前はギャグで言っていたんですが、今回の話でとうとう認定!…? でも結局スタジオのお祓いはやらなかったはずです。そんな技術はない、と真面目に断ったと思います。仏教系の大学に行かなかったのはもちろんお兄さんがいるからですね。普賢兄さん。
●日向さんはもう少しがんばってもらわないと、ここの若島津をこっちのペースに引き込むのは難しそうです。この後どうしたかってーと、そのうち起き出して来た若島津をつかまえてガミガミ言いながら群馬の合宿先に連れ戻すことになるでしょう。反町＆島野は結局冒頭だけの出番で終わってしまいましたが、話を大きくして日向さんに吹き込んだことについてはそこで厳重注意があるかも。東邦はいつもこのパターン。しかたないですね。
若島津家での熱烈応援ぶりは、一度別にストーリーにしようとしたことがあって、その設定の名残りです。その、中３の夏の日向対若島津父のエピソードだったんですけど。
●剛さん、結局アルバムには参加したようですね。ウッドベースでクレジットされていますが、もともと自分のパート楽器なのではないんです。「いなばやま」を聴いた時に思いつきで選んだだけみたい。この後、何かにつけて顔を出しそうな剛さん、なるべく弟は巻き込まないでやってください。
●これはキャラクターとは言えないのですが、今回陰の主役だったかもしれない「いなばやま」の和歌。これが猫探しのおまじないに使われる、というのは「猫に未来はない」（長田弘・作）を読んで知ったのですが、この作品を出した時にも「私も知ってます」という声があって、ああ、有名なんだ、と思ったものです。私自身は猫を飼っていないので試せないんですけど。まあ、やらずにすむのが一番いいんですけどね。